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終わりなき技術開発

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終わりなき技術開発

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世界中の通信環境の発展に、もっと技術で貢献していきたい。その想いを胸に、開発チームは日々次なる課題解決に向けて取り組んでいます。住友電工が独自開発したAI融着技術「NanoTune®」は、作業者のスキルや環境に依存せず高品質な融着を実現する画期的な技術ですが、世界中の現場の声をもとにさらなる開発を重ね、アップデートに終わりはありません。個性豊かな開発者たちのアイデアと情熱、チーム力を組み合わせて、住友電工の融着接続機は進化しつづけています。

世界中の融着現場の環境を再現し、課題解決のための技術を開発する

融着接続機を進化させる技術開発

世界中の融着現場の環境を再現し、課題解決のための技術を開発する

住友電工が開発したAI融着技術「NanoTune®」は、光ファイバの端面状態を分析して自動的に最適な調整を行い、高品質で融着できるようにする技術です。作業現場の過酷な環境や作業者のスキルにも依存せず、低損失な融着を実現し、作業時間の大幅な短縮を可能にします。この技術によって、ファイバ端面のカット不良による融着失敗を減らし、融着成功率を75%から90%にまで改善することに成功しています。NanoTune®の開発において世界中の融着現場で発生している様々な端面状態を実験室で再現し、それぞれに最適な作業プロセスを見出して、融着接続機の接続技術に落とし込んでいくところを私は担当しています。現場で想定されるいろいろな状況を実験室で再現し分析しているのですが、そこから課題として取り組むことを見つけ、どのような改善策があるかという仮説を立て、融着条件を細かく変えながら日々評価実験を重ねています。
融着接続機はその名の通り光ファイバを融着する機器であるため、「融着性能」はお客様が最も気にされるところだと思います。どんなに操作性に優れた画面や扱いやすい機構が導入されていたとしても、融着接続機能が不完全であったら製品の意味をなさないでしょう。若手のうちから融着性能改善という重要な部分を担うNanoTune®の開発に携われていることを大変誇りに思っています。

NanoTune®は、世界の現場の声から生まれた技術。 お客様に寄り添って、もっと融着接続機を進化させつづけたい!

NanoTune®の技術開発で、融着現場に新しい風を

NanoTune®は、世界の現場の声から生まれた技術。 お客様に寄り添って、もっと融着接続機を進化させつづけたい!

NanoTune®は、まさにお客様の声から生まれた技術です。住友電工では、世界各地の販売会社と連携してお客様からのフィードバックを定期的にいただいています。私たち開発チームは、次に出す製品について販売会社へプレゼンする機会が年に数回あるのですが、そこで販売会社の方から「お客様はこういうことを言っていたよ」という現場のリアルな声を聞き意見交換をし、開発に役立てています。例えば、こういう端面状態はアメリカでよく起きるけれど、中国ではあまり見られないなど国ごとに特徴があったり。同じような困りごとでも、実は地域ごとに問題の発生原因が違ったり。また、「一番解決してほしい端面はこれ」というニーズが国によって異なることもあります。これらは現場のフィードバックからしか得られない情報なので、しっかりと耳を傾け、作業者の気持ちになって開発することを大切にしています。
すでにNanoTune®によって融着成功率を75%から90%まで上げることに成功していますが、私たちはまだ現状に満足せず、解決したいことが多くあります。NanoTune®の技術を高め、融着成功率を100%に近づけていくのと同時に、地域の特性や文化、作業者の性格なども含めたより広い意味でのニーズに応えていけるよう、融着において選択肢を増やしていくことも重要なテーマです。もっともっとお客様に寄り添った融着接続機へと進化させていきたいと思っています。

いろいろなタイプの研究者が、若手もベテランも関係なく「One Team」で挑む

技術開発を通じて、高品質な融着を追求する

いろいろなタイプの研究者が、若手もベテランも関係なく「One Team」で挑む

実験をする中では、様々な困りごとや問題が起きることがあります。それらをチームで分析して「課題は何か」を明確にすることにより、解決策を見つけ出していくことができると私は思います。開発チームのメンバーと週に1回の開発定例会を開催しているのですが、そこで今直面している問題について相談すると、みなさんから「こんな原因が考えられる」「こんな実験をしてみてはどうか?」などいろいろなフィードバックを得ることができ、解決へとつながっていきます。細かな条件を変えながら地道な作業を続けることで少しずつ前進することもあれば、息詰まってしまった時に誰かの一言が大きなターニングポイントとなって急展開していくこともあります。作業している方のちょっとした一言がきっかけになることもあるので、開発チームはもちろん、研究部門や営業部門、社外のベンダーなど、いろいろな分野の人と連携し合って、ひとつのチームで解決に取り組むことが重要だと感じています。
また、定例会とは別に、毎日15分ほど雑談ベースでの進捗報告会も実施しています。そこでみんなで意見を出し合うのですが、みなさんNanoTune®について議論するのが大好きなので15分では絶対に終わりません。若手、ベテラン関係なく、積極的に議論することができる環境がとても良いですね。私は入社して2年目なのですが、新米だからこそベテランの人が思いつかないような発想が出ることもあり、「そのアイデアおもしろいね!」「こういうことが証明できるんじゃない?」などと先輩方も興味を持ってくださって議論が広がっていくんです。さらにこのチームには、忠実に1つ1つ分析する方もいれば、全然違う視点からポンポンとアイデアを出してくれる方もいて、いろいろなタイプのエンジニアが集まっています。それぞれの個性を活かしながら、みんなの発想が組み合わさって、NanoTune®という技術の結晶になっているのです。

技術開発を通じて、融着接続機界隈に「新しい風」を吹かせつづけたい

技術開発を通じて、融着接続機界隈に「新しい風」を吹かせつづけたい

開発チームは、「住友電工の融着接続機技術を進化させて、高品質な融着を絶えず追求していく」という使命感をみんなで共有しています。どんなに困難な状況になっても、常に最善を尽くして前に進んでいこうという雰囲気があり、そうした私たちの前向きな姿勢が、現場の声に寄り添って進化しつづける融着接続機開発につながっていると日々感じます。私たちは、住友電工が特に力を入れてきた「接続」の技術に関してはどこにも負けていないという自負があります。でも、もっともっとアップデートしていきたいことがあるので、融着接続機にはまだまだ伸びしろがあると思います。
住友電工のNanoTune®という独自技術は、本当に画期的で、世界中のあらゆる融着現場で大きな力になるということを私たち開発チームが一番理解しています。そのため、様々なお客様に融着機を使用していただいて、世界中の通信環境をより良いものに整えていってほしいと思うのです。現場の方々に寄り添い、技術で解決していくという思いを胸に、融着接続機界隈に新しい風を吹かせつづける人になることを目指して。今後もNanoTune®の技術開発に携わり、融着接続機開発を通して世界中の通信環境をより発展させていくことに貢献していきたいと思っています。

プロフィール/敬称略

鈴木 麻友美

住友電工オプティフロンティア 株式会社
メカトロニクス部 機構設計グループ

Sumitomo Electric Industries Official account

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